Sales Ops Note.

問い合わせ用ホームページの作り方|ツール選びの前に決める8項目

対象:サービスの説明から、初回相談・見積もりの問い合わせを受けたい個人事業・少人数チーム

ホームページ作成サービスを選ぼうとすると、月額料金やテンプレートの数が気になります。その前に決めたいのは、訪問者が何を読んで、何を納得し、どこから相談するのかです。

この記事では、問い合わせを受けるための情報を8項目に分け、架空の事業の記入例と公開前の確認表を示します。特定商品の使用レビューや、問い合わせ増加を検証した実績ではありません。ネットショップや予約決済を主目的とするサイトは、別途その機能の要件整理が必要です。

先に決める3つのこと
  1. 誰の、どんな相談を受けたいか。
  2. 相談前に知ってほしい対応範囲と料金の考え方。
  3. 受信後、誰がいつまでに返答するか。

デザインとツールは、この3つを実現できるかで選びます。

1. サービス紹介に必要な情報を8項目で整理する

下表の「決めること」を、自分の事業の言葉で埋めてください。8ページを作る必要はありません。1ページ内に順番に並べる方法もあります。

問い合わせ用サイトの原稿を作るための整理表
項目決めること避けたい状態
① 対象者業種・地域・困っている場面のうち、対象を判断できる情報「すべてのお客様をサポート」だけで終わる
② 提供する内容何を引き受け、何を渡すか「課題解決」だけで具体的な作業が分からない
③ 対応範囲対応地域、オンライン可否、対象外の作業依頼後に初めて対象外と分かる
④ 料金の考え方固定料金・時間制・個別見積もりの別、料金が変わる条件金額も算定方法もなく、問い合わせだけを求める
⑤ 判断材料実績、制作例、仕事の進め方、担当者情報など実際に示せる材料架空の実績や利用者の声を載せる
⑥ 相談後の流れ確認、見積もり、合意、着手の順序送信したら契約になるのか分からない
⑦ 連絡方法フォーム・メールなど、実際に受信できる窓口ボタンはあるが送信先や受付完了が不明
⑧ 運用担当受信確認、返信の目安、料金・休業情報の更新担当公開後、誰も受信箱や情報を確認しない

料金を一律に出せない場合

無理に安い「○円から」だけを出すより、何で見積もりが変わるかを説明します。例えば作業時間、点数、訪問の有無、納期です。参考価格を載せるなら、対象の作業量と含まれない費用も添えます。

まだ実績が少ない場合

お客様の声や導入数を作る必要はありません。作業範囲、納品物の見本、確認工程を見せる方法があります。自主制作や架空の例は、その旨を表示します。実在の取引先や成果と誤認される見せ方は避けます。

2. 架空の事業で、1ページの原稿にしてみる

以下は構成を考えるための架空の「商品撮影サービス」の例です。実在事業の紹介、受注実績、料金相場ではありません。

冒頭:対象と提供内容

「オンラインショップの商品を、同じ背景・明るさで撮影したい小さな事業者向けの商品撮影サービスです。商品画像の撮影と、指定サイズへの書き出しを行います。」

範囲と料金

「対応できるサイズや材質は、相談時に確認します。料金は商品点数、必要カット数、背景、加工の範囲に応じた個別見積もりです。商品発送・返送にかかる費用の扱いも見積もり時に案内します。」

作業の見本

「自主制作サンプル」と明示した画像を載せ、背景や納品サイズを説明します。架空の顧客名や売上改善の数値は付けません。

問い合わせの前後

「まず、商品のおおよその点数と撮影したい内容をお知らせください。確認後、対応可否と見積もりに必要な情報を案内します。内容と見積もりに合意してから作業を開始します。」

自分のサイトでは、ここに実際の対応条件と、守れる返信の目安を入れます。たとえば「2営業日以内」と書くなら、休業日と受信確認の担当を決めてから掲載してください。

3. 問い合わせは「最初の返答に必要な情報」に絞る

W3Cのフォーム作成ガイドは、手続きに必要な情報に絞ること、入力欄のラベル・説明、エラーや完了の通知を設けることを勧めています。W3C WAI:Forms Tutorialを参考に、フォームの見た目だけでなく送信前後を確認しましょう。

一般的な初回相談なら、下記から必要なものを選びます。全項目を必須にするという意味ではありません。

  • 呼び名:返信時に必要な名前。会社名が必要な取引なら、その理由に応じて追加。
  • 返信先:メールなど、採用する連絡方法に必要な情報。
  • 相談内容:何を依頼したいか、判断に必要な概要。
  • 希望時期:対応可否が時期で変わる場合に追加。「未定」も選べるようにする。

詳しい住所、電話番号、社内資料、添付ファイルなどは、初回から本当に必要かを検討します。フォームで集める情報の利用目的や取り扱いを説明し、利用するフォームサービスの条件も確認してください。

4. 作成方法は、更新する内容から選ぶ

サービス名を比較する前に確認する条件
やりたいこと比較時に確認する機能
紹介と問い合わせを1ページにまとめる必要な文章量・画像・フォームの設置、スマホ表示、独自ドメインの条件
サービスごとに詳しく説明するページ数の上限、ページ間の移動、各ページのタイトル設定
記事や事例を継続して増やす記事管理、分類、検索、担当者の編集権限、更新作業の負担
予約や決済まで受け付ける予約枠、決済、キャンセル対応、手数料、必要な通知と管理機能

WordPressには、サービス紹介や連絡先を載せる固定ページと、継続的に追加する投稿という仕組みがあります。WordPress公式の投稿・固定ページの説明でも用途が分けられています。ただし、記事を増やせることだけを理由にWordPressを選ばず、保守や更新を誰が行うかも決めます。

有料サービスを選ぶ際は、初回料金に加え、更新料、ドメイン、フォーム、予約などの追加費用を同じ利用期間で比べます。必要な機能が料金に含まれるかは、候補の対象プランごとに確認してください。

5. 公開前に「問い合わせが届き、返せる」まで確認する

自分が管理するテスト用の連絡先で、一連の流れを試します。外部の人へテストメールを送ったり、実顧客の情報を使ったりする必要はありません。

  1. スマホで読む:冒頭で対象・サービス・連絡方法が分かるか。横にはみ出す表や押せないボタンがないか。
  2. 入力して送る:必須項目や入力例が分かるか。入力ミスを直せるか。キーボードでも移動できるか。
  3. 完了表示を確認:受付できたことが分かるか。再送を重ねなくてよい表示になっているか。
  4. 受信を確認:担当の受信箱へ届くか。迷惑メール扱いになっていないか。
  5. 返信を確認:正しい宛先に返信できるか。担当が不在のときの確認方法があるか。
  6. 次回行動へつなぐ:受付日時、相談概要、担当、次回行動、期限を記録する場所があるか。

最後の記録には、手元の表でも始められます。項目をそろえたい場合は、案件管理表の作り方を参考にしてください。問い合わせを受けた時点で終わらず、次に誰が何をするかまで決めます。

そのまま使える要件メモ

次の項目をコピーし、ホームページを作る前のメモや制作依頼のたたき台として使えます。空欄があっても、実績や数字を想像で埋める必要はありません。

対象にする人:
受けたい相談:
提供する作業・納品物:
対応できない範囲:
料金と、見積もりが変わる条件:
見せられる実績・自主制作サンプル:
相談から着手までの流れ:
連絡方法と最初に尋ねる項目:
返信担当・返信の目安・休業日:
更新する内容と担当:
必要なページ・フォーム・予約・決済:
初回契約と更新後の予算:
公開前テストの結果:

このメモで必要な機能が決まってから、作成サービスを同じ条件で比較します。予算だけで迷う場合も、機能を増やす前に「今回受けたい相談に本当に必要か」に戻って判断できます。

参照資料と記事の位置づけ

資料確認日:2026年9月24日。8項目の整理表・構成例・要件メモはSales Ops Noteの編集上の提案です。架空例はサービスを実際に試した結果ではありません。

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